京都日帰り旅行(2)

長くなりそうなので、
ご覧になりたい方は下をクリックて下さい。


忘れたころにやってくる。
http://d.hatena.ne.jp/tanakh/20050303
もう京都も最後になるかもしれないので、
思い切って京都旅行二回目を決行しました。
今回は一人旅ではなくて二人旅。
T**氏と二人、共に京都に何年も通いながらも全く京都を見て来なかったので、
最後にいろいろ見ておこうと相成りました。
春休み中忙しくてどこにも行けなかった私にとっては
ささやかなる卒業旅行ともいえるものでもあります。


さて、ルートは大体前回のラストで予告した通りに
鴨川の東側を南下するルートを取りました。
とりあえず銀閣寺に行ってみたかったので、
そこに行きつついろいろと史跡を見て回ることにしました。


スタート地点はいつもどおり出町柳。朝10:00集合。
曇天だった前回とは対照的に、雲ひとつない晴天。
昨日の卒業式も抜けるような青空でしたが、
二日連続で天候に恵まれてかなり運が良いようです。
10:10出町柳出発。


まず、銀閣寺に行く前に、
京大のすぐそばにありながら二人とも行ったことのなかった
吉田神社、吉田山に行くことにしました。
吉田神社入り口は京大の正門のすぐそばなので、
とりあえずいつも通った道を通って正門まで行きました。
これももう最後かと思うと感慨深くもあったり。


10:30吉田神社入り口着。


さて、初めてこの鳥居をくぐります。


程なくして建物が見えてきました。
「月」「日」という灯篭が印象的。


神社にもお参り。


そのまま吉田山登山に突入。地図を見ながら山頂を目指します。
わりと緩やかな傾斜をのんびりと登っていきます。
山の途中に公園があって、そこに石碑を発見しました。


「紅萠ゆる丘の花」
あれ…どこかで聞いたような。
こんなところに石碑があったとは。


さらに登っていきます。
道は相変わらず緩やかで、山はいよいよ深くなって、
大学からほんの十数分のところにこんなところがあったなんて、
こんな気分転換におあつらえ向きな場所に
今まで一度も来なかったことが悔やまれました。
しかし、山は緩やかとはいえ、なまりきった私の体には
若干負荷が強かったようで、山頂に着くころには息も上がっていました。
山頂にほど近いところに喫茶店みたいなところがありました。
こんな山頂に客が来るのかな、といらぬ心配をしつつも、
こんなところに店を開くと言うのも素敵かな、と思ったりしました。


11:00吉田山山頂。


とくに何も無いところではありますが…。
方角を示すオブジェとそこから見える大文字山
ここからだと何も邪魔するものが無いので、
大文字山を見るには絶好のロケーションですね。


しばらくして下山開始。


反対側から下山したのですが、
こっちは登ってきた方とは対照的に、
えらく急な階段になっていて、辛いこと辛いこと。
あっというまに地上に到着。…とても低い山でした。


さて、山も登ったので、次なる目的地は銀閣寺です。
地図上でみるとそんなに遠くなさそうな感じです。
途中で哲学の道に突入。こんなところだったのですね。




桜並木が惜しすぎます…。
あと二週間ほども後に来たならば、見渡す限りの満開の桜が拝めたものを。
しかし、それは適わぬゆえどうしようもありますまい。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/sasroku/tetsugaku-haru-photo.html
うーん、しかし残念。


11:25 銀閣寺到着。
意外とすぐでした。


しかし、銀閣寺は観光客がすごく多いですね。
吉田神社・吉田山の観光客がほぼ皆無だったと言うのもありますが、
銀閣寺に近づくと目に見えて人の数が多くなってきます。
さて、内部へ。


どこかで見たようなチケット。


入ってすぐにえらく形の整った錐台がありました。
どうやら、向月台、というものらしいです。
そしてその右手には。


これが銀閣寺。
…とはいえ、建物自体は金閣寺に比べるとインパクトにかけますかね。
しかし、ここは庭などを見て楽しむのが正解だということなので、
順路に従って見て回ることにしました。




春の特別拝観なるものを見つける。
これはぼったく・・・いやいや、国宝が1000円で見られると言うことなので、
せっかくなので拝観することにしました。
さすがに2000円はぼったく・・・いや、何でもないです。
丁度11:30から案内が始まると言うことなので、
滑り込みでそれに参加できました。
三つの部屋に案内されて、そこのふすまに書かれた絵について
説明してもらいました。
与謝蕪村他の作だったかな?
印象的だったのは、一羽の鳥が飛び立つ様子をコマ送りのように描いたもの。
まさに斬新な発想で書かれたものだなぁと。
部屋の三方をふすまによって囲われているので、
右からぐるりと眺めると飛ぶように見えるようです。
それから、もうひとつ別の建物に案内されました。
ここはよく教科書に載っている書院造の建物でした。
障子があって、それを細く開いてそこから見える景色を
掛け軸に見立てて四季折々の風景を楽しんだそうな。


そこから見える庭の池。これもなかなかすごい。


銀沙灘、向月台、銀閣と。なかなかの眺め。
これで特別拝観は終了。
なかなかのものが見れたように思います。
襖絵を再度見てから元の順路に戻る。
帰り際に受付の人が、「飛びましたか?」
「…飛びました」


続いて順路を見て回りました。
そんな中でこんなものを発見。


銀閣寺の大切な苔


とても邪魔な苔
それと、ちょっと邪魔な苔というのもありました。
しかし、Very Important Moss というのはいいとして、
(like VIP)というのはどうなんでしょうかね…
苔の方は確かに大切な苔は美しくて、
邪魔な苔はどぶにでも生えていそうな汚い感じですね。


丘からの眺め。京都が一望できます。
足利義政も良い場所に建物を作ったものだと思いました。


12:30過ぎ、銀閣寺を出る。


再び哲学の道を歩くことに。今度は川沿いを南下していきます。
途中、良い時間になったので、昼食をとりました。
そして、それからさらに南下。
いくつか神社を見ながら進んでいきます。




狛ねずみなるものがある神社に立ち寄りました。


えらく狛ねずみをプッシュしています。


本殿、そして右奥に…


狛ねずみだ。




なかなか愛らしい?


ちなみに、この神社には狛猿と狛鷹もあったのですが、
狛ねずみしかプッシュしていないので、扱いが小さいような感じで、
やはり時代はねずみなんですかね。


神社をでてさらに哲学の道を歩き続けます。
14:30頃、哲学の道の突き当たりにある若王子神社と言うところに立ち寄りました。


さくらまつり開催中…と思いきや、近日開催、ということで、これまた残念。
まだ全然咲いていないんだから当然と言えば当然なのか。
結構歩いて疲れたのでこの辺で少し休憩を取りました。


次は南禅寺に向かうことにしました。
王子神社からは割りとすぐで、15:00ごろには到着しました。


まずは三門に向かいます。
日本三大三門の一つで、
石川五右衛門が「絶景かな」と見栄を切るシーンに登場する門、らしい。


上からの眺めは確かにすばらしい。
というか、高くて怖い。しかも、微妙に外方向に床が傾斜してるし…。


誰が柱にお金を入れるんだ…。


なかなかの眺めですね。


三門を降りて他のところを見て回りました。


南禅寺のなかに明らかに西洋風な建築物がありました。
どうやら、明治時代に作られた水道橋らしいです。


鏡を覗いたような。


庭園を見学。


水道橋上部。今でも現役のようです。


16:00ごろ、南禅寺を後にしました。
道を歩いていると横に線路みたいなものが見えたので、
そこを歩くことにしました。


これはどうやらインクラインというものらしく、
昔はこれで荷物を運んでいたもののようで、
今では桜の名所になっているようですが…
これまた残念なことに時期が悪かったようです。


線路の上をバランスをとりながら歩いて、しばらくすると最上部、
琵琶湖疎水なるところに到着。
と来たところで、ずいぶんもとの道から外れていることに気がつきました。
ひとまず蹴上方面に向かってから三条通を引き返すことにしました。
三条通も蹴上の方まで来るとかなり山の中と言うか、
郊外に来たなぁ、という感じで。


17:00ごろ、八坂神社に到着。


円山公園を横切ったのですが、
これもまた桜の名所らしく、今はただ寂しい木がたくさんあるだけで…。
にもかかわらず人は結構多くて、
中にはもう花見をやっている人がいたのには驚かされました。
花見シーズンだと人が多いから、
あえて今の時期にやってしまうのでしょうか?
斬新過ぎる発想に脱帽です。


ここまでずっと歩いてきて足もかなり疲れたので、
ここらで少し休むことに。
ソフトクリームを買いました。
私は無難に抹茶ソフトをセレクト、
T**氏は八橋ソフトなるものを注文。
ソフトクリームって何でもあるよね、
わさびとかみそとか。


ここで、ちょっと、これからの行程をどうするか考えていたのですが、
もう少し時間が有るので、清水寺まで行ってしまおうという事になりました。
17:30ごろ、八坂の塔に到着。


町並みがかなり”それっぽい”。
にょっきりと顔を出した塔もなかなか乙なもんです。
清水坂ルートを選択し、清水寺まで登っていく。


うーん、これですな。
いかにも過ぎる町並みです。
そして登ることしばし、17:40ごろ、ついに清水寺に到着。


早速入場。


京都を一望、なかなか良い景色です。


清水の舞台。しかも夕暮れ。
カメラを構えている人が大勢居ました。


おみくじをしたり、音羽の滝の水を飲んだりして、清水寺を後にする。
18:30ごろ。
それとともに空も暗くなってきて、
もう今日の行程はこれで終わりに。
あとは七条まで歩いて帰るだけです。


店じまいの清水坂


余韻を楽しみつつ、のこりの道を歩いて、
19:00過ぎ、ゴール地点、七条駅に到着。


開始から九時間、今日は本当に良く歩いたもんです。
かなり疲れましたが、結構色々見ることが出来て満足です。
もうすぐ離れる京都を十分満喫しました。


今回のルート。
前回より若干短いような気もしますが、
今回はいろいろと寄り道をしたので、
歩いた量はむしろ今日のほうが多いような気がします。
いやしかし、よく歩いた。