五年の清算

今日は研究室の追い出しコンパがあって、
追い出される私はタダで焼肉をご馳走になってきた。
もうそんな時期になるのかと思うと感慨深くもあり、
5年間の大学生活に思いを馳せたりするのであった。
1年目はほとんど引きこもっていて速攻で留年が確定して、
まったくもって良い思い出が無い。
大体にして、学部レベル程度の情報学の素養は既に身に付けていると
思い込んでいたし、授業なんて出る必要が無いと思っていた。
でも、いくら素養が身に付いていても授業に出ないと
取れない単位があることに気が付いた。
そんな一年だった。
2年目は反動で必至になって単位を回収した。
これまたつまらない一年だった。
3年目は残りの単位を回収した。
この年は本格的にICPCに参加しはじめた年で、
大した結果は残せなかったものの、
公式の場で自分の実力を試せるというのは大変な刺激になったし、
練習を積むことによりみるみる実力が付いていくのがうれしかった。
砂を噛むような日々がにわかに色付きだしたみたいだった。
いずれにせよこれで明白な目標ができたのだ。
−絶対に世界一になってやる
4年目は単位の取得がほとんど完了していたので、
実験しかすることが無かった。実験は週8時間しかないので、
やることが無さ過ぎて(かどうかは知らないけど)鬱になった。
前半は本当に死にそうな日々を送っていた。
それで、全くもって本末転倒なのだが、
実験を完了させるだけで精一杯になってしまった。
秋ごろに医者にかかるようになってようやく状況は改善して、
その甲斐もあってかついにICPCで日本一になれた。
これはもう本当に嬉しかった。
世界大会に出場して貴重な経験もできた。
しかしやはり課題は残る。世界一にならなければ…。
5年目はほぼ卒論のみだった。
特に前期は研究もやっていなかったので、
とてもゆっくりした時間をすごしていた。
精神的にも安定していたので、今までの人生で
おそらく最もゆとりのある生活ができていたはずだ。
院試もいつもどおりあんまり勉強しなかったけど何とかなったし、
ICPC国内予選もゆっくりしすぎていたせいか2位になってしまったけど、
大体は順調な日々が送れていた。
後期になって研究が始まるとそれなりに忙しくなったけど
ICPCの地区予選も日本では1位が取れたし、
卒論もいろいろ困ったことになりつつもなんとか完了することができた。
あと残るはICPC世界大会だけで、これに全力を注ぎたい。
是非とも良い成績で終わって締めくくりたい。
それをもって私の大学生活は充実したものだったと言えるのだろう。